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小林よしのり
2016.8.20 04:26政治・経済

左派にも、右派にも、市民運動の危うさはある


産経新聞で宇都宮健児氏が「日本の市民運動は未熟」だと

証言している。

野党が鳥越俊太郎を担いだら、宇都宮氏の事務所に

「早く降りろ」「受かりっこない」という電話やメールが

殺到したという。

 

週刊文春が鳥越の女性スキャンダルを報じたら、今度は

「鳥越を応援しろ」という圧力が高まり、宇都宮氏が条件

として女性の人権問題の記者会見をしてくれと言うと、

またバッシングが繰り返されたという。

 

「組織」とはそういうものだ。

市民運動と言っても、「組織」は「個人」を潰しにかかる。

その野党連合の「組織」の中には、えらそうに国会で、

「「個」で判断せよ」と演説していたシールズ代表・奥田も

入っていたのである。

この矛盾を突かなければ話にならない。

 

「組織運動」の危なさは、組織で動きだしたら、

全体主義が正義になる恐ろしさがあることである。

 

いったん一方向に動きだしたら、後戻りが効かなくなる現象は、

左派だけではない。

右派も、「産経新聞」や「日本会議」に現れている。

Y染色体男系固執を正義として動き出した連中は、もはや

天皇陛下のお言葉すら聞く耳を持たない。

もう方向転換ができないのだ。

 

勇気ある「個人」が組織の中にいるか否かで、決まるのだが、

残念ながら産経新聞にも日本会議にも、その逸材はいない。

滅びるまでその誤った道を行け!

朝敵の道をまっしぐらに突き進め!

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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テーマ: ゴー宣DOJO「新春 女はつらいよ」

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